長時間残業、休日出勤、有給休暇使用禁止…
この辺りのことは縛りがあるお陰で以前よりは解消されたかもしれませんが。。(企業によってはそうでもなかったりして)
ホワイト企業だと思って就職したら、どんでもなく面倒くさい会社に就職してしまったなんてことありませんか?
これが隠れブラック企業の成す「必殺!ホワイト企業成りすまし」の技です。
一見ホワイト企業の様に見えるけど、実は迷要素のある企業の実態とは何なのか?
パワハラ相談室
パワハラ防止法が施行されたことから、企業にはパワハラ相談室を設けているところも多いでしょう。
企業を選ぶ時は給料と福利厚生は気になりますよね?
社保完備は既に当たり前の時代!
年間休日が104日以上あるかどうかは目の付け所。
就職先を決める基準というと業種や職種かと思いますが、それ以上に気になるのは人間関係でしょう。
そう…仕事内容がどうであれ、人間関係の良し悪しでその仕事の評価は大きく変わります。
同じ仕事をしていても、先輩や上司から評価されればモチベーションが上がり、良い結果に繋げることが出来ます。
しかし、先輩や上司から「あんた入社して1ヶ月も経つのにそんなことも出来ないの?」と言われ、「時間をかけて覚えておきます」なんて言葉を返すと「時間をかけて覚えるなんてそんな甘ったれたこと通用しないからね!」って返される場合もあります。
挙句の果てに「あなたは何をやらせても全然出来ないよね!」と低評価をされていてはモチベーションが下がります。
そんな人格否定は立派なハラスメントの範疇。
企業にパワハラ相談窓口があると一見安心します。
しかし、パワハラを受けたからといって相談すると、その相談窓口がパワハラの加害者を擁護することがあるんです。
つまり、パワハラー相談窓口はダミーにしか過ぎないということ!!
求人票に記載されているパワハラ相談窓口はハニートラップの可能性が結構強いのです。
パワハラ相談窓口が設けてあれば、傍から見れば立派なホワイト企業に見えますからね。
必殺!!ホワイト企業成りすましの技ですよ!!
かと言って100%パワハラ相談窓口がダミーかというと、そうでもありませんが、隠れブラック企業はこのように巧妙な手口でホワイト企業に成りすまします。
入職時に提出する書類…
入職時に提出する書類には次のものが必須となります。
- マイナンバーカード
- 給与振り込み先の通帳(口座番号が分かるもの)
- 年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 雇用誓約書
- 交通手段及び交通費に関わる届け出
- 健康診断書
この他に資格証のコピー(企業によっては原本)だったり、個人情報に関わる同意書等企業によって様々です。
中には身元保証書を提出する企業があるでしょう…
この身元保証書とは次の目的でもって提出するものとされています。
- 万が一、採用者の身元確認を行うためのもの
- 当該企業の従業員と適していると証明するもの
- 損害発生時、身元保証人となった者は連携穂商品として損害賠償をすることを証明するもの
しかし、身元保証書の文面にはこのようなことが記載されています。
「万一本人が貴社の就業規則および諸規則を遵守せず、もしくは規律を乱し、故意又は重大な過失により貴社に損害を与えた場合は、本人にその責任をとらせるとともに、身元保証人として本人と連帯して誠実に賠償の責任を負うことを誓約いたします」
この文章の感じ方は人によって違うと思いますが、もし、会社に損害を与えてしまい、多額の賠償金を払わなければならないとなると、その損害は連帯保証人にも及ぶことになります。
その金額は2020年4月に定められているということですが…
この上限額は企業側で設定することが可能です。
しかし、これが億単位の金額となると、連携保証人になるのは嫌ですよね?
この書類の提出を強制となると、大変困るものです。
実際、身元保証書を書かせられた企業がありましたが、強制でした。
でも、企業によっては身元保証人の制度がない所もあります。
身元保証人は原則的に3年という期限がありますが、金銭の取り扱いがある業務に従事している場合は5年になることもあります。
身元保証書の目的の中で一番重要視しているものが「万が一、採用者の身元確認を行うためのもの」ですが、これは職場で働くことが嫌になって退職申し出をしても引き止めに遭い、苦肉の手段としてとんずらをした人を包括するために設けられているのか?従業員の監視制度なのか?という気がしてなりません。
万が一、何かがあった時に会社は守ってくれない…このようなことを遠回しに言っている可能性はあるでしょう。
オリエンテーションと研修制度
転職先の職場に研修制度があると有難いことかもしれません。
しかし、病院や施設は大きな法人の傘下にいる場合が多いのが今の現状です。
オリエンテーションと聞くと、職場全体を案内して各部門の説明をしてくれるのかと思いきや…
その組織の沿革や創始者の話を持ち出されることがあります。
これって、新入社員からしたら意味なくね?って思うのですが。。。
当該企業の歴史だの創始者だの社長だの言ってる時点で、その企業は新興宗教みたいなもの。
また、研修制度も仕事に必要な研修を行うのならともかく…
「本日の仕事内容の振り返り」というように、業務内容の感想文のようなものを書かせる企業もあります。
しかし、入社(入職)して間もない頃は仕事を覚えることで名一杯だし、環境も不慣れですよね。
慣れているスタッフよりも遥かに疲弊している状態。
それでもって宿題を出されるのだから、家に帰ってからも仕事のことで拘束されます。
これって仕事持ち帰りと似たような状態。
これを1ヶ月間記入して上司に提出して、上司からの評価を受けて指摘事項を受ける…
このレポートを書いたところで新入社員がきちんと教育されるのかというとそういうわけでもありません。
プラスαの宿題をやらされるわけですから、却って疲労度が高くなって仕事が覚えにくくなります。
退職を申し出たら…
退職を申し出るのは従業員の自由。
しかし、1ヶ月前に退職を申し出たら…
試用期間中の半年間は貴方の仕事ぶりを観察してこの会社の社員として適性かどうかを確認して正式に社員にするかどうかを判断する期間であるが、試用期間中の退職は正式に社員として登用されているのと訳が違う。
貴方のように日付を指定して退職されると円滑にいかない場合があるので、退職する日はこちがから指定していただくかどうかは本部に確認して、円満に退職出来るように話し合う。
こんな訳分かんないことを言われたことがありました!
当該企業の応募ページは明らかにホワイト企業の条件を満たしていましたが、退職を差し止めるというか、従業員が退職日を決めることを許さないのはブラック企業のやることではあーりませんか??
これは、求人票を見る限り判別が付きません。
俺は今まで沢山の人間をクビにしてきた!!
トップに立つ人間がクビの話を持つ時点で上司としてオワコンです。
部下の悪口を言う上司は、自ら上司としての能力がないことを公言するようなもの。
他の従業員へのハラスメントが酷いだの、お客様に虐待のような扱いをするといった理由でクビにするのならとにかく、対象となるスタッフが気に入らないという理由でクビにするのは、上司として器が小さい証です。
恐らく、上司自身に強いコンプレックスがあると言っても良いでしょう。
例えば面接官から採用の面接時に過去に従業員をクビにしたという話を聞いたのであれば、何等かの形で退職推奨をする危険性があります。
また、入社して見たら…朝礼の場で「俺は沢山の人間をクビにしてきた」と武勇伝を語られた…というのも管理者がクズなのは明らかなこと。
例えるのなら…
- 自宅から通勤出来ない地域へ転勤するように業務命令を下す
- パワハラをして対象者が当該企業に不利益をもたらしたこととしてでっち上げ、自ら退職届を申し出るように誘導する
- 業務の過剰要求又は過少要求
- 他の従業員の失敗や素行の悪さを擦り付けられた
本当は退職の意図がないのに退職に追い込まれるって、とても悔しいことですよね?
これが平社員である従業員との関係が良いと、退職の選択がツライもの。
このような状況で退職を申し出た場合、当該企業への未練が残りやすくなります。
自分に損害を与える従業員の立場が弱ければ「何処に行っても癖のある人はいるから…」で割り切れます。
しかし、トップに立つ人間や影の管理者となる者に目の敵にされていたら、その職場での居場所はいずれ失うものなんです。
このようにホワイト企業に成りすましながら、実はハラスメントが横行しているとなると、その実態は隠れブラック企業の可能性があります。
希望休を申し出たら?
有給休暇を申し出るのに、企業が従業員に干渉する資格はありません。
それは、希望休を申し出るにあたっても然りです。
希望休を申し出るのなら、他の従業員との兼ね合いもあるので、会社に迷惑をかけない範囲であれば取得するのは自由でしょう。
しかし、その希望休を取ろうとしたのに理由を求めるところも実際にあります。
おまけに「休み中に連絡がとれる電話番号」を申し出る場合もあります。
企業側としては従業員の安否確認のためとは言っているものの…
裏を返せば「休みの日でも会社から電話がかかってくる」というもの。
休みを取るのに理由を述べなければならない、休日中に会社から電話がかかってくるとなると、ホワイト企業を装っていながら、やっていることはブラック企業ですよね?
個人情報を晒される
企業によっては定期的に「広報」を発行しているところもあります。
イベントについてのお知らせだったり、新サービスの導入だったりと内容は様々…
しかし、新入社員が入ると、新入社員の紹介の欄を設けているところもあります。
新卒を一度に大勢雇えば、名前や生年月日、血液型、趣味等、5項目程の簡単な自己紹介を掲載されることがあるでしょう。
中途採用だと一度に大勢雇い入れることはそれほどないものの、やはり新入社員の紹介の欄を設けられます。
この新入社員の紹介の欄にはここまでプライバシーを侵害して良いのか??という内容を掲載することを強要する企業も…
わざわざそこまで個人情報を載せてまで、新入社員の紹介するん?
世の中、公の場に個人情報を掲載することを嫌がる人だっています。
これってある意味ハラスメントではあーりませんか??
まとめ
なんちゃってホワイト企業の特徴とは…
- ダミーのパワハラ相談窓口
- 社員を守らない身元保証人制度
- まるで新興宗教のようなオリエンテーション
- 従業員に身体的負担を与える研修制度
- 退職の自由を与えられない
- 管理者(又はお局的存在)に気に入らなければパワハラという手段で退職推奨する
- 希望休を取得するには理由を述べなければならない
- 有給休暇や希望休取得日は連絡先を教えなければならなく、会社から電話がかかってくる可能性がある
- 個人情報の露出
このような企業の本質は、中々判別がつきにくいものです。
万が一、このような企業に就職してしまった場合は、見切りをつけるのが賢明です。
ほんの少しの可能性を信じて、働きやすい職場を探してみましょう。