今は転職はポジティブなものと捉えています。
私が若手時代の頃は転職というと「飽きっぽい」「何処にいっても上手くいかない人」と判断されやすい時代でしたけど、その当時も栄養士は複数の職場を経験する方が成長しやすいと思っていました。
あなたにはこんな思いがありませんか?
- 今の職場では学べることがない
- これから新しいことを吸収したい
それはもしかしたら、あなたにとっての転職の機会なのかもしれません。
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一つの職場に長く在籍するより複数の職場を体験するメリット
複数の職場を体験するメリットとは…?
- 色んな事業所のやり方を見れるので、数多くのアイデアを吸収出来る
- 献立のバリエーションを増やせる
- 患者様や利用者様のケースを沢山知ることが出来る
一つ一つ上げるとキリがありませんが、一言でいえば物事の見解が広まることです。
二人の上司を見て思ったこと
かつて、二人の上司を見て思ったことです。
- 課長…当事業所に10年勤務し、他の事業所での経験がない
- 主任…課長より年上であり、一つの事業所で働いた年数はそれほど長くないが、複数の事業所を経験している
経験といい人格といい確かに主任の方が優れていたのですが、何か窮地に迫った時に機転を利かせられたのは主任の方でした。
何か相談すると答えがすぐ返ってくるし、もし、インシデントを起こしたとしても確実にフォローが出来たのも主任の方でした。
そして主任は複数の事業所を経験しているから、沢山のレシピを知っているし、私もその知恵を仕事で活用してもらいました。
主任は雑誌を参考にしたり、一緒に働いていたことのある調理師から調理や盛り付け方法を教わって、自身の調理技術を磨いていました。
分からないことを聞いても、主任ならすぐ答えが返ってきました。
一方課長は…と言うと、主任みたいに臨機応変に対応出来ませんでしたね。
この事業所は一度厨房を引っ越ししたことがありました。
その時の課長の混乱ぶりは酷かったですよ。
↑まさにこの通りでした。(笑)
他のスタッフは新しい厨房で適応して業務をこなしているのに、課長がいることによってひっかき荒らされ…
現場はしっちゃかめっちゃか!
平社員であるスタッフより能力なくね?みたいな。
混乱しやすい状況を冷静に判断して部下に適切な指示を仰ぐのが上司の役目でしょ?
しかし、課長によって仕事の段取りは悪くなるし、周りを怒鳴りつけるからいい気がしない…
なんて、悪口っぽくなってしまったのですが、これ事実なんですよ。
ホントにあの時は課長の件で疲れましたわ~。
今の年齢の半分ほどしか生きていませんでしたが…課長がいるだけでどっと疲れました。
(もともと他人のエネルギーを吸い取る人でもありましたけど)
目指すのなら主任のような栄養士を目指したかったですよ。
無駄な残業は美徳というイミフな職場のルール
その病院は妙な掟があったのですね。
特に栄養部門においては課長に見られたことなんですが、定時を過ぎてから毎日必ず45分ほど残業をしているんです。
お金が余程欲しいのかどうかは知りませんが。
献立作成も発注業務も担当していないし、当時は栄養ケアマネジメントを導入される前の時代。
奴の仕事と言えば栄養指導のみ。
だったら定時で帰れるんじゃね?
でも、ずっと机に座って何かしていたのです。(何をしていたのかは分からん)
この無駄な残業は課長に限らず、色んな部署でもあって、定時を過ぎているにも拘らず一時間位残っているというのが当たり前の風潮でした。
意味もなく一時間も職場に残っているんだったら、その時間を有効活用すればいいんじゃないの?って思うのですが…
でも、その職場にいると、無駄な残業が常識となっているとそれが正しいと思い込んでしまっているのです。
もし、無報酬で行っていたのなら、労働基準法違反なんですけどね。。。
第三十七条
使用者が、第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し、又は休日に労働させた場合においては、その時間又はその日の労働については、通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。ただし、当該延長して労働させた時間が一箇月について六十時間を超えた場合においては、その超えた時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の五割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。2.前項の政令は、労働者の福祉、時間外又は休日の労働の動向その他の事情を考慮して定めるものとする。
これ、サービス残業だったら、思い切り泣きを見るものだよね。
おまけに当職場は「無駄な残業をするな!」というトップからの指示もありませんでした。
とどのつまり…
マインドコントロールの罠に嵌っているようなものですね。
「ここしか知らない」…だから無意味に残業することがおかしいことに気づかないのです。
社会人の常識=ブラック企業のルール
当院はブラックな病院であり、ツッコミどころ満載なルールがありました。
- 貢物をすれば職位が上がる
- 貢物をすれば昇給する
- 社員旅行、飲み会の強制参加(社員同士のいがみ合いが著しいにも関わらず)
- 従業員に有給休暇を使用する権限はない
- 男性スタッフと女性スタッフが喋っているだけで恋愛成立したことになっている
上記の事項を課長は信じ込んでいましたからね。。。
私もこの病院に勤めた時点で他の事業所で働いていた経験があったし、主任も外部事情をよく知っているものだから、「ここって変だよね~」という話をよくしていました。
しかも、ごますりや貢物をした人の職位を上げたところで当人が優秀かというと…微妙ですが???
社員旅行の強制参加、飲み会の強制参加、人間関係が劣悪、有給休暇取得権限無し…
↑これってブラック企業の特徴ではあーりませんかぁ!
「男性スタッフと女性スタッフが喋っているだけで恋愛成立したことになっている」
↑これに関しては、この病院どこまでウマシカだべさ?って思いましたよ。
栄養課の有給休暇の取得については主任によってだいぶ取りやすくなりました。
- 仕事は楽しくやるもの
- 有給休暇は思い切り使いましょう!
この病院はDQNですが、90年代まではこの価値観は当たり前でしたよ!
その為、外部事情を知らないとマインドコントロールをまともに喰らうのです。
実際複数の職場を体験してみると…
かく言う私も特に若い頃は転職が激しかったです。
と言うのは、不本意に退職したケースが多かったからです。
私の場合は栄養課が直営という運営方式で複数の職場を見てきたので、委託会社に所属して複数の事業所を見てきたのと大夫ケースが違うのですが…
直営で複数の職場を見ることは、献立のバリエーションが増えると言う点においてはメリットが大きかったです。
委託会社だと複数の職場を経験するものの、ベースとなる献立は統一されています。
直営だと献立が事業所ごとにオリジナルなので、自分になかった知識の一つとして取り込めます。
転職すれば、前の職場で提供していたものを献立に活用出来るので、メニューに変化を付けられやすくなります。
社風も事業所によって異なります。
これは給食委託会社の「事業所によって人間関係がだいぶ違う」のと共通しますが、配属される事業所の調理員が大人しい人が多い所がある一方、調理員の多くがパワフルで自己主張が強い所もありますからね。
調理員の仕事に対する意識の持ち方もそれぞれで、お客様のことを真剣に考えてくれている調理員も実際にいました。
言うこと聞いてくれない調理員の管理は大変だけど、協力してくれる調理員はより良い食事の提供の為に底力となってくれます。
事業所のやり方を一つ一つ学んでいくと、その後の問題解決法にも繋がるし、一緒に働く調理員は自分より立場が弱いと言えど、人生経験を積んでいる人達。
- もし、仕事をミスった時、どのように対処しているのか?
- ピンチに陥った時にとる行動とは?
窮地に迫った時の判断力は経験が物語っていると思ったことが沢山ありました。
そこから吸収するものは沢山あります。
軸となるのは向上心
私も複数の職場を経験してきた身ですが、職場との良し悪しも様々だし相性の悪い職場であっても得られるものは沢山あります。
ただ、複数の職場で働いてもすぐ辞めてしまえばキャリアにはなりませんし、一人前になったことで満足してしまっては成長がストップしてしまいます。
これは勿体ない…
経験を積むごとに見解が広まるということは根本的に向上心があるからこそ成長するのであって、その成長した頼もしい姿はこれまでの努力の集大成の姿なのです。
まとめ
ここでは、転職によって複数の職場を経験した方が成長しやすいことを話しました。
このままの環境では今後伸び悩むだろうなぁ…
そう思った時が転機かもしれません。
転職かもしれませんし、栄養士から管理栄養士を目指す、管理栄養士から新たなスキルを身に付けてみる…
その人生の岐路を選ぶのはあなたです。
人生は常に学びです。
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