早朝から勤務させられるし…
栄養士なのに重い荷物を運ばなければならないし、忙しくて気が滅入る…
いつも先輩に怒られてばかりで、
あーヤダヤダ!!
新卒栄養士の就職先の殆どは給食委託会社
「栄養士」という国家資格を持っていることをいいことに、まだまだ駆け出しの身でありながら、事業所の責任者に就かされ、親世代もしくはそれ以上の年齢のスタッフを統括させなければならない…
どの業種でも未経験でその職に就くことは、その業界のスタートラインに立つもの。
いくら養成施設校で勉強したからと言っても、経験を積まなければ実績に繋がりません。
もう、辞めようかな…
その前に、ちょっと立ち止まって見て下さいね!
未経験だと仕事が分からなくて、仕事も慣れなくて、どうしても足手まといになってしまいます。
厨房業務は誰でも出来る簡単な仕事か?というと…
全然そうではないんですよね?
工場勤務勤務の倍、ラインに立って単純作業を行うから仕事が割と単調で覚えやすい方です。
しかし、長く働いている人に比べれと、新人スタッフは臨機応変に対応することが出来ません。
その結果、先輩スタッフに怒鳴られて嫌な思いをして退職するというのはよくある話。
厨房業務は工場のラインに沿って黙々と行うような単純作業ではありません!
緊急性となると、看護師の方が遥かに迅速性と柔軟性を持ち合わせる必要性が高いのですが、緊急的な時に対応できる能力を持つというのは、厨房業務においても必要なことなのです。
作業の流れだって献立によって違うし、調理を担当する調理師によっても勝手が違うのは当たり前のこと。
悩んでいるうちに「退職」という言葉が脳裏に浮かぶことも??
「石の上にも三年」という諺を嫌う若者たち
石の上にも三年
今の若者たちはこの諺を嫌います。
我慢が足りないじゃまいか!!
このようなニュアンスで毛嫌いされています。
でも、ブラック企業で長時間労働を3年間我慢するとか、酷い精神疾患に罹る位の酷いパワハラに3年間耐えることが「石の上にも三年」という諺の示す意味ではないのです。
結論を言っちゃえば、
最初は一人前になるまでの努力をしなさい
ということ!
新人の指導に当たる先輩もツライもの
しかし、いつも注意されて怒られてばかりじゃ、やってられない!!って思いますよね?
この状況って、新人さんにとってもツライけど、先輩も大変な思いをしているんですよ。
だってね、先輩スタッフからすれば、自分の仕事時間を裂きながら後輩の指導にあたっているのですから。
ただでさえ忙しいのに、新人の指導で更に時間が詰められるから、心に余裕が持てなく、ついつい厳しく当たってしまう人も中にはいます。
先輩スタッフからすれば、新人スタッフに早く慣れてもらって、少しでも自分の業務負担を軽減したい!という本音があるんですね。
先輩スタッフだって決して聖人君子ではありませんよ。
仕事に慣れなくて動きが遅い新人スタッフの姿をもどかしいと思っているのも確かです。
先輩スタッフも色々な性格の人がいるし、言葉遣いの粗い人もいれば丁寧に教えてくれる先輩だっています。
ある日突然バックレてしまった…
一人前になれるように親切に教えているのに…
これは先輩にとってショックなことなんですよ(涙)
今の職場は見切りを付けるべき?
今、自分の置かれている現状を見つめなおしてみましょう。
- 忙しいけどきちんとした(栄養士業務や厨房業務)仕事を与えられている
- 先輩が仕事を教えてくれる
- もし、仕事を間違ったとしても、お客様に迷惑がかからないように対処している
こんな時は
ニゲチャダメダ…ニゲチャダメダ…
ということ!
激務でしんどいけど、この状況であれば先輩たちはあなたを育てようとしています。
それでは、あなたに置かれている環境に次のことが該当しますか?
- 雑用ばかりやらされる
- 責任を擦り付ける
- 出来て当たり前、出来なければ文句を言う
- 仕事の評価は全て悪評価
- もし、仕事を間違ったとしても一切フォローせず、挙句の果てに重大な事故を起こしたかのように恐怖心を煽り、退職に追い込まれる
- 身体的欠陥を言う(身体がデカくて邪魔、痩せすぎでタヒぬでw等)
- マウントする
- 事実無根の中傷をして、あなたを仲間外れになるように仕向けている
まず、職場の雰囲気がこのような雰囲気だったら、その職場の先輩達は残念ながらあなたを育てようとしません。
もし、その事業所全体があなたを敵視しているのであれば、そこに3年間我慢して居続ける必要はありません。
https://nayamerueiyoushi.info/dainishinsotsu-agent/
かと言って、職場の人間関係はしんどく、新人の時は本当にツライもの。
育てない人、育ててくれる人と様々です。
でも、自分の味方となってくれている先輩がいるのなら、続けておいた方が得です。
このような心の支えとなる人がいれば、多少ツライことがあっても何とか前向きに仕事に取り組めるからです。
でも、まるっきり甘えてはいけませんよ。
その面倒見てくれる先輩を心の拠り所としながら、一人前になれるように努力するのです。
最初は簡単な目標からクリアしましょう!
- ツライけど一人前を目指したい!
- いつかあのムカつく先輩を見返してやる!
もし、あなたがこのように思っているのなら、この先を読んで下さいね!
慣れない事をやることは、どうしても動きがしろどもどろになるもの。
私は以前働いていた病院の厨房で、中学生の職場体験を受け入れたことがあったのです。
仕込みぐらいそれほど難しくないだろうとやらせてみたら、手元がおぼつかないこと…
中学生と言えば包丁を使うことは家庭科の授業以外殆ど使った経験もないんですよね。
新人さんが飲食業でアルバイトしたことあるのなら、ある程度包丁裁きには慣れているけど、栄養士や調理師の資格を持っている人が必ず初めから包丁裁きが一人前に出来るのかというとそうとは限りません。
これは食器洗浄の作業一つをとってもそうだけど、慣れてるスタッフは当たり前のように素早くこなしているのに、慣れないと動作もおぼつかないし、のんびりやっているつもりではないけど、身体が覚えてなくて思うように動けないというのが新人の辛さ。
その、慣れない仕事ぶりをみて
「早く仕事やれやー!!」
って怒鳴りつける先輩スタッフもいます。
でも、この怒鳴りつけはスルーしましょう!
「吠える犬ほど弱い」というように、怒鳴る人というのは人間としての価値が低いのですから…
でも、先輩たちからすれば、早く仕事に慣れて欲しい気持ちはあるのですよ。
最初はグー…ではないけど(笑)
「自分の仕事をスピードアップする」
これをクリアしていくこと。
食器洗浄やトレイセッティング、盛り付けといった補助的な仕事を、最初は30分かかったところを20分で終わるようにするというように、簡単なものでもいいので目標設定をします。
一つクリアしたらまた一つ目標設定をしてクリアをする…と続けていきます。
この業界はスピードを求められます。
ゲーム等でよくある時制イベントのようなもので、決められた時間に配膳出来るように段取りを取らなければならないのです。
そして現場の仕事を覚えるコツとは「身体で覚える」事!
頭で覚えることも沢山あるけど、身体を使っているといつの間にか体得するものなのです。
作業の流れは一日の仕事を振り返ることから
作業の流れを掴むことも大事なポイント!
献立や担当する調理師によっても作業の流れは日々違うもの。
これも未経験者が戸惑うところでしょう。
これは、仕事が終わって家に返った時に一日の仕事の流れを頭の中で整理してメモに残していきます。
出来れば、作業が切り替わった時間(例えば食器洗浄から仕込みに入った時間や仕込みから盛り付けに入った時間等)、盛り付けは何分ごろから始まったのか…というところまで整理するのが望ましいです。
仕事が終了すれば解放したい気持ちも分かるのですが、これをやるかどうかで、仕事の覚えの速さがだいぶ変わります。
とは言っても、仕事の覚える速さは個人差があり、こんなことしなくてもすぐ覚えられる!って人もいるかもしれません。
仕事を振り返り、日常業務を身体で覚えて動きに慣れていく…といったことを継続していくと、3ヶ月位でだいぶ仕事に慣れてきます。
仕事に慣れてくれば、先輩たちもあなたの頑張りぶりを認めてくれます。
中には慣れても人の仕事ぶりを貶す人もいますが、そんな奴はほっときましょう。
諦めたら試合終了
とは言え、まだまだ3ヶ月というのは仕事に慣れた程度。
これから覚えることが沢山あります。
でも、一番つらい時期を乗り越えたのですよ!
仕事がちんぷんかんぷんで分からなくて年中注意されている時期はツライし、精神的にも疲れるもの。
新卒だったら学生のころとのギャップとの兼ね合いからも、いくら若いからといっても心労は付き物です。
でも、先輩があなたを教育してくれたり、成長ぶりを認めてくれているのであれば、わずか短い期間で退職するのは勿体ないです。
「諦めたら試合終了」
ってことなんですね!
厨房業務の中でも、栄養士はアイテムが多く覚えることも沢山あります。
調理の仕事でさえも覚えることが多く、その他にも給食管理に係る書類作成も覚えなければなりません。
これらも実勢し続けていれば身に付きますし、このレベルが人材として重宝し始める「一人前」のレベルとなります。
まとめ
それではこの記事をまとめます。
入職して仕事にも慣れなくていつも注意されてばかり…
仕事がツライ…辞めたくなった…
そんな時は下の項目を確認して下さいね。
- 先輩スタッフがあなたを育てようとしているかを見極める。
- 先輩スタッフが育てようとしているのなら、努力をする。
- 業務を覚えるには簡単なものからでもいいから、自分の中に目標設定をする。
- 身体で覚える。
- 作業の流れを振り返る。
でも、仕事は慣れるだけではダメですよ!
長期目標…一人前になる
同じ有資格者でも経験のある資格者と未経験の資格者では、当然ながら企業は経験を積んでいる人を選びます。
先輩スタッフが育ててくれる人であるのなら、成長のチャンスを与えられていることなので、業務を円滑にこなしている先輩達を目標として自分を磨きましょう!