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だから栄養士はバカにされる…給食委託会社の重大なデメリットについて

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給食委託会社は激務で薄給

重い荷物を持たされる

現場が暑くて汗だくなるのが嫌!

いやいや厨房現場はそんなもんですよ!

この経験を通じて逞しくならないとね!

それで何だかんだ3年続いたという人もいるのではないのでしょうか。

給料安くて仕事はきついけど、上司(マネージャー、SV)は優しくしてくれるし、ここまで何とかやってこられたということは一つ山を超えたもの。

一人前になれたことは素晴らしいことです。

しかし…

こうして経験を積んでいくうちに、あなたに誤った価値観が定着している可能性もあるかもしれませんよ!




 

何故、給食委託会社をお勧めしないと言っているのか?


この記事のタイトルからして「給食委託会社に就職してホントにいいことないから就職しない方が良い」というニュアンスで捉えられた方も多いのではなのでしょうか。

ところが、ここでは全く違う尺度から「お勧めしない」と言っているのです。

勿論、給食委託会社で厨房業務や給食管理業務を経験することは、栄養士としての登竜門を潜る上で大事な経験です。

ツライかもしれませんが。

チーフとしての経験を通してマネジメントの実績を積むことが出来るのも大きなメリットです。

しかし、このマネジメント業務というところに落とし穴があるのです。

特に上司に可愛がられている人によくあることです。

それは、サービスを提供するお客様より、あなたがあなた自身を大切にしているから、上司は可愛がってくれるのです。

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表向きはお客様第一主義!しかし…


給食委託会社のサイトを見ると「お客様第一主義」といった内容のキャッチフレーズと、シェフや板前が作ったような見栄えの良い料理が掲載されています。

この業界を経験している栄養士・管理栄養士や、物事の見解の広い管理者なら、体裁を装っていることを見抜きます。

食事の質は直営の方が良いのが明らかだからです。

直営では生鮮食品を使う事がありますが、委託会社ではこれまで生鮮食品を用いていたものの多くが冷凍となる為、従前より素材そのものの品質が落ちてしまいます。

その冷凍食材を使用する理由とは?

  • 当委託会社の衛生基準に合格したものを使用する
  • 食材の殆どは当委託会社の系列の卸会社から注文することが決まりとなっている

だから、冷凍品を使用することとなっているのです。

これは委託会社自身が食中毒事件を起して会社の名前が傷つくことを防ぐために、衛生管理を徹底しているからです。

直営でも委託でも給食施設では衛生管理マニュアルが設置してあります。

委託会社が厨房内に掲示する媒体物には「随分お金かけているんじゃないの?」という位、立派なものもあります。

書類のフォーマットも各委託会社ごとに独自のものがあり、これを徹底していれば衛生管理は十分という位です。

ここまで体裁良い衛生管理グッズが揃っているにも関わらず、現場の衛生管理はあまり良くないというのが現実ですけどね…

そもそも人手不足で掃除に手が回らないというのが実情なんでしょう。。。
 

自分が一番可愛い…だから上司に好かれる


しかし、それ以上に給食委託会社が大切にしていることは…

利益を上げることです。

給食委託会社を変えたばかりの時は食事の質が良かったのに、長く付き合っていくうちに食事の質が落ちることはよくあること。

これは料理の美味しい不味いの他に、「食事の質が貧相になった」ことによって質が落ちることがあります。

食材費が高騰している…

というのは確かですが、こんな少ない量で食事を提供するのは失礼じゃないか?という位、少ない料理を出されることがあります。

それを見て

まさか、量を減らして発注しているんじゃないでしょうねぇ?

って委託会社の栄養士に聞いたことがありましたよ。

そしたら栄養士が泣きそうになったのですが…

…てか、私にバレているんですよね。

指示表に元々印刷してあった数字と手書きで記載してある指示内容(量)が違う(手書きで書いてある方が量が少ない)ということが何度もあって、注意しましたよ。

副食一品分の総重量が80gだったところ50gに減らされているというやつ。

勝手に量を減らされると患者様が更に低栄養になるし、それでは困るって注意したんだけどね…

困ったことにこちらの言動を委託栄養士に「パワハラ」と捉えられ、後々上司(マネージャーやSV)からこっちが注意されるみたいな…

(言葉遣いには細心の注意を払っています)

「うちの〇〇(栄養士)は会社のやり方に忠実に行っているのです」と。

これはサイトやパンフレットで謳っている「お客様第一主義」は「嘘」となりますね??

では、委託会社の栄養士が何故会社に忠誠心があるのかというと?

「会社の売上を〇〇円上げる」

こういった目標が掲げられています。

食事量が「鼻クソ」程度だろうと、患者様がガリガリに痩せて衰弱しようと、売上の為に食材コストを削れば食材管理が売上に繋がるから、チーフは当委託会社に忠誠心があるということです。

利益を上げないと商売あがったり…というのも分からなくありません。

病院や施設の給食費は事業所によってまちまちだと思いますが、大体700円位でやっているところが多いでしょう。

それなので、給食費は平均700円になるように食材管理をしていると思いきや…?

1日470円を目標にしましょう!

それだから食事が「鼻クソ」程度しか提供されないの?って話。

委託会社の売上の為に貧相な食事を提供されたら、犠牲になるのは一番大切な患者様や利用者様ではないのでしょうか?

委託栄養士のやってることは委託会社に対しては忠実かもしれませんが、サービスを提供すべき患者様や利用者様に対する忠実性は皆無。

何故、当人がそのような行動をするのかというと?

会社の方針がどんなに理不尽であっても、真面目に従っている。

それは上司からしたら「とっても可愛い部下」ってことですよね。

お客様をないがしろにしてでも自分の身を守ることが第一。

「目上の人を尊重する文化」が裏目に出ているものそのものですよ。
 

病院や施設側の管理者の理解があればいいものの…


あまりにも食事の質が酷ければ写真を撮って証拠を残すのは言うまでもありません。

粗末な食事の写真を委託会社の本社や支店に送って、現実を知らしめることによって改善を促したり、上司(事務長、施設長等)に報告して上司から委託会社に改善を促すように働き掛けましょう。

委託会社の本社や支店に写真を送って実情を訴えるだけでもかなり違います。

上司(事務長、施設長等)に報告して働きかけてくれればいいものの、上司がクズだと最悪です。

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ホワイトな管理者だったら委託会社に不適切なサービスをしないように厳重注意してくれますし、自分の部下をきちんと守ってくれます。

しかし、クズ上司は気に入らない部下であれば一切守ることはしません。

寧ろ「お前の管理能力がない」と責め立てるだけです。

自分の方から改善を促すように働きかけません。というか無関心です。

酷いと委託会社の肩を持って、委託会社のスタッフがいる前で管理栄養士が不祥事を起こしたといって恥をかかせる超クズ上司も実際いますから。

この手段で管理栄養士を退職に追い込ませることは簡単ですが、「食事の質が悪い」根本原因を正すことは出来ません。




 

嘘つきは泥棒の始まり


給食委託会社で責任者のポジションに就くことは「コンビニ」の店長をやるようなものです。

コンビニと違うのは「入院患者がいる限り収入が安定していること」であり、コンビニ店長に比べると赤字のリスクはかなり低いです。

チーフのポジションに就くことは、当事業所のマネージャーをやることです。

確かに年上のスタッフを扱うことは並一通りではありません。

チーフをやると発注業務をはじめとする書類作成の他に、月頭に提出する報告書の提出や労務管理、チーフ会議の参加といった業務があります。

給食委託会社に従事したばかりのことは慣れなくて仕事に苦戦したものの、何年か働いて一人前になれば部下からも信頼されやすくなります。

チーフ業務は書類の作成や会議の参加、労務管理をやったからといって決してチーフとしての使命を果たしたとは限りません。

書類だけ揃えればチーフとしての実績を残したのかというと、それはチーフとしての実績にはならないのですよ。

責任者として肝心なことは部下のマネジメントです。

部下のスキル、成長度合い、適材適所を見極め、そのスタッフのレベルに応じた教育が出来るからこそ、本物の責任者になれるのです。

しかし、書面ばかり綺麗に揃えて、貧相な食事を出してまでも売上を上げれば上司に褒められますが、部下のレベルに適した指導が出来なくて不適切な食事を平気で提供するようでは、「チーフ手当」を都合良く貰ってているとしか言えません。

嘘に嘘を固めて都合の悪いことは隠す。

やってることは泥棒と変わりなし。

同じ嘘でも「誰かを守る為の嘘」なら罪はないもの。

しかし、この嘘は自分の身を守りながら他の誰かを犠牲にする嘘です。

人って不思議なもので

  • 誰かを騙した時
  • ついてはいけない嘘をついた時
  • 物を盗んだ時
  • 人の大切なものを壊してしまった時

このように「本当はやってはならない」行動を起してしまった時、深い罪悪感に陥ります。

通常なら行動を起こす前に違和感を感じるものです。

しかし、この違和感を無視して行動し続けると、挙動不審で常に何かに怯えている状態に陥ります。

何故なら人は、「ついてはいけない嘘をつく」ことが誤ちだと潜在的に知っているのですから。
 

栄養士としての本来のキャリアに繋がらない


このように「名ばかりチーフ」…というと少しニュアンスが違うかもしれませんが、「チーフ」をやっているがために「会社の利益」を第一とした価値観を持つと、本来育つべきところが育たなくなる場合があります。

栄養士の資格を取ろうと思ったきっかけは様々です。

  • 国家資格を持っていれば安心だろう
  • 食育に興味がある
  • ダイエットに興味がある
  • 美容に良い食事を知りたい
  • 栄養の知識を備えた料理家になりたい

もしかしたら「何となく」かもしれないし、第一志望の短大や大学に進学出来なくて栄養士養成施設に進学することを選んだのかもしれません。

しかし、給食委託会社で働いて「会社の利益を一番とする(=自分の利益を一番とする)」ことばかりに自分の能力を重きに置いていたら、栄養士としての価値は下がるだけではないのでしょうか。

委託会社で働くことは肉体労働できついし、会社の売上のことだって考えなければならない。

その言い分も分からなくありません。

栄養士の本来の役目は「会社の売上を上げるためにお客様を犠牲にしてまでも食材コストをカットする」ことではなくて、栄養学の知識を活かすことではないのでしょうか。

「利益第一主義」の栄養士ばかり量産しては、栄養士としての価値は下がる一方です。

…というか、そんなことをやっていたら栄養士は余計にバカにされますよ!
 

まとめ

給食委託会社がどうして重大なデメリットをもたらすかについて話してきました。

これは、特に上司に可愛がられているケースに要注意なことです。

会社の理不尽な方針に忠実になり過ぎるのは、「新興宗教に熱心に取り組み、洗脳されて宗教の教義が全てだと信じ込む」という状態に陥っているのと大して変わらないからです。

人を健康にして、人を幸せな人生に導く。

これが医療従事者としての使命なのではないのでしょうか。

 



B!

 



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