介護業界は言わずと知れたブラックな業界。
飲食関係と同様に、激務で薄給といった勤務環境であり、何かと介護保険法により、業務が煩雑化しているんです。
介護業界は離職が激しいと言われていますが、その理由は仕事がきついから?
結論を言えば、半分本当です。
それじゃあ、何故そんなに離職率が高いのか?
介護保険を導入した理由
介護保険制度は…
- 高齢者介護を社会全体で支えること
- 利用者本位の立場から適切なサービスを総合的・一体的に提供すること
- 社会保険方式を導入し、保険料負担の見返りとしてサービスが受けられることを明確にする
- 介護を理由とする社会的入院の解消を図るとともに、医療をはじめとする社会環境の構造改革を推進する
これらを目指して創設されている…
このように見ると、社会の仕組みを整えようとしているように伺えますが、現場で働いている者として、現実はどのように感じているのだろうか?
仕事が増えている上に煩雑化している
何故なら、国からの給付を受けるためには、国で決められた基準を満たさなければなりません。
その基準を満たすために、それぞれの事業所で体勢を整えています。
例えば、身体拘束をするのであれば、拘束する理由を書面に残しておくというようにです。
ケアプランをはじめ、サービスを実施するには、課題分析をして目標設定をしたら計画書を作成し、定期的に状況を把握したものを書面に残し、何か新たなニーズが生まれれば、計画書作成の一連の流れを経て再度実施し、実施状況を確認という流れを繰り返します。
これらも書面に残した上で、報酬を受けるための条件を満たさないと、介護報酬の収入に繋がらないのです。
なので、書類作成をせずにケアに専念するスタイルは、報酬を逃してしまうことになるんです。
リスクマネジメントについても然りであり、利用者が転倒した、利用者の皮膚に内出血斑を作ってしまった、トレイに箸をつけ忘れた…等、インシデント、アクシデントを起こした場合も書面を作成します。
インシデント、アクシデントを起こした時の状況、原因、解決策…と当事者と何人かのスタッフと話し合って対策を講じ、上司からのコメントを記入して委員会で検討するという一連の流れも、業務の一環となっています。
書類は多い…
会議が多い…
本来現場に費やさなければならない時間を、書類作成や会議により犠牲になり、スタッフは忙しいとばかりにイライラが付き物。
スタッフが忙しいが故に、利用者は何か訴えがあっても中々対応してもらえず…の状態です。
施設ではサービス向上委員会を開催しているけど、これって本当にサービスの質が向上しているの??
何でも資格で上下関係が決まる世の中
栄養部門もそうなんですが、介護部門も所持している資格で職位が決まります。
しかも、経験や実力は関係なく、上級資格を持っていれば役職や管理職に就くことになります。
給食委託会社のように、新米同然の子が栄養士の資格を持っていることを理由に、チーフに就任するのが、その典型例です。
赤ん坊に剃刀状態ですけどね…
介護の世界も然りであり、いくら長年働いてきたベテランで、目走りの利いた仕事が出来て、マネジメント力を持っていても、無資格であればいつまで経っても平社員です。
その一方で、どんな小娘であろうと仕事が出来なかろうと、介護福祉士の資格を持っていればフロアのリーダーや主任になれるんです。
しかも、利用者や家族の訴えに対して彼女らは
と、棒読み、事務的な返答をします。
実際に言われた利用者は傷ついているんですけどね…
更に、担当ケアマネがアホだと本人や家族が追い打ちをかけられるんですよ。。。
ケアマネ界のヒエラルキー
ケアマネージャーの資格を持っていると、周囲から一目を置かれることがよくあります。
つくづく資格ってお守りなんだなぁと。
ケアマネージャーには上位互換があり、それが主任ケアマネージャーです。
主任ケアマネ制度は2006年度に創設され、2016年度に更新制度を設けました。
- ケアマネの指導
- 医療、福祉、障害等介護に関わる多様なサービスとのネットワークの構築
- 地域における課題、特性を見極め、包括ケアシステムを実践する
つまり、新人ケアマネは主任ケアマネの管理下で、ケアマネジメント業務を行うことになります。
2018年度の介護報酬改定において、居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネであることが最低条件になりました。
何故なら、ケアマネの人材育成の取り組みを促進するためだから。
- 専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して5年(60ヶ月)以上である者(ただし、管理者との兼務は期間として算定できるものとする。)
- 「ケアマネジメントリーダー活動等支援事業の実施及び推進について」(平成14年4月24日老発第0424003号厚生労働省老健局長通知)に基づくケアマネジメントリーダー養成研修を修了した者又は日本ケアマネジメント学会が認定する認定ケアマネジャーであって、専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して3年(36ヶ月)以上である者(ただし、管理者との兼務は期間として算定できるものとする。)
- 施行規則第140条の66第1号イの(3)に規定する主任介護支援専門員に準ずる者として、現に地域包括支援センターに配置されている者
- その他、介護支援専門員の業務に関し十分な知識と経験を有する者であり、都道府県が適当と認める者
また、受講対象者の選定に当たっては、特に質の高い研修を実施する観点から、上記の要件以外に、都道府県において実情に応じた受講要件を設定することは差し支えないものとする。
現場体験すると、主任ケアマネはアホが多いことが解った!
え?なんスか?
ケアマネって一目置かれる存在なのにナゼだ?
先述したように、本来であれば主任ケアマネはケアマネの成長を助長させる存在なはず…
上っ面は良いことを言っています。
が、介護の現場だけでなく、ケアマネ業界も人の定着が悪い業界です。
人手不足が原因で、居宅介護支援事業所が閉鎖になることが少なくありません。
激務で帳票作成のボリュームが波一通りではなく、電話が次々とかかってきたり、急遽訪問が入ると、複数人分の案件を同時進行しなければならない状況に追い込まれます。
ケアマネの職歴も様々であり、在宅で働いてきたか?施設で働いてきたか?で得意不得意があります。
デイサービスやホームヘルパーといった在宅系の仕事をしていれば、在宅の事情をある程度理解しています。
が、在宅生活を送れる人は比較的要介護度が低く、ADL、認知機能は比較的保たれています。
その為、重度な人への対応方法となると固まってしまうことがあります。
一方、病院や施設といった入院、入所施設で働くと、在宅の事情に触れる機会が殆どありません。
しかし、ケアをする相手は重度な人が多く、寝たきり、経管栄養、重度の認知症等、「他の利用者とお話がしたい」というニーズに応えるものとは程遠い世界です。
在宅の世界は分からないけど、ケアマネとしての経験が浅くても、ターミナルケアを上手くこなします。
因みに私は後者の方であり、ケアマネとして関与し始めた頃は、未知の世界に足を踏み込むような状態でした。
正直、頭真っ白な状態でしたね…
でも、これは経験をするうちに解消していきます。
慣れないうちは仕事を覚えることで精一杯なので、本来自分が持っている力は抑えられてしまうんです。
しかし、慣れてくるうちに、ケアマネに就任する前までの培ってきたもの(経験、能力)が発動出来るようになり、自分の経験をもとに物事を判断出来るようになります。
色んな利用者の担当を担い、出来るだけ多くの事業所と繋がりを持つと、スキルが身に付くことを体感します。
であるものの、ここまで至るには紆余曲折があるんです。
上位の資格、肩書というのは、使い方を誤れば暴力の道具になります。
しかも、役職に就いた途端に、急に性格悪くなる人って多すぎじゃありませんか?
これは主任ケアマネに対しても言えることなんです。
居宅のケアマネ(主任未取得)は独立することが法律で許されていないので、就職先に従事している主任ケアマネが当たりか外れかで左右されます。
ケアマネの業務が大変と巷では騒がれていますが、正直、ケアマネは仕事としてやり甲斐があって楽しいと思います。
何故、疲れやすいのかと言うと…
そこには職場の人間関係が絡んでいるからです。
介護の世界は女社会。女社会ならではの陰険且つ辛気臭さがあるからです。
これがモラハラ気質の主任ケアマネに指導を受けるとなると、下手すれば数日で辞めてしまうことも無きにしも非ず…の世界。
アホな主任ケアマネの特徴3選!
介護業界のエキスパートである主任ケアマネの残念な実例を挙げていきましょう!
モラハラ気質
パワハラ上司ならでは付き物のモラハラ気質の主任ケアマネに当たると最悪ですよね?
自分が管理者だとばかりにマウントをとり、他のケアマネより自分の方が知識が豊富で優秀だと言わんばかりの態度をひけらかします。
中には後輩を怒鳴りつけながら指導する主任ケアマネもいますよ!
パワハラ防止法が施行されても、上司の怒号はおさまらないもんなんです。
コミュニケーションを図ろうとするものの…
忙しい時はともかく、職場の人間であろうと、適度なコミュニケーションがあってこそです。
しかし、後輩ケアマネが主任ケアマネに他愛ない話をすると…
こんな風に冷たくあしらいます。
それで上司に距離を置くと
質問責めをしますが、まず、モラハラ気質の上司を信頼することが出来ないから、これらの質問には答えられないでしょ?
著しいモラハラと感謝の強要
有難う!
この言葉は言われる方も喜ぶけど、言う方も歓喜の気持ちが湧く言葉です。
言葉というか言霊ですよね?
親切をされて嫌な思いをする人はいませんが、後でお礼を言おうと思って忘れてしまうことだってあるもの。
(感謝強要)うっかりお礼の言葉を言い忘れた時に
↑これを知的障害児に言う口調で注意する主任ケアマネが実際にいます。
その人、介護福祉士の資格を持っている人ですが、身近な人間の尊厳を保持できずに主任ケアマネをやっているだなんて、恥ずかしいにも程があるわ!!
今さら階級社会ですかぁ?
出社したら、事業所の職員のうち、後輩に当たる人間がお茶汲みをする…
お茶なんて飲みたいと思った時に用意して、それに便乗して他の人の分のお茶を用意すれば良くね?
若いもんが聞いたら仰天するで??
人によって態度を変える
トップに立つ人間が一番やってはいけないことなんだけど、平気でやっている人は沢山います!(笑)
気に食わないスタッフには怒鳴りつける。
自分のお気に入りとは慣れ合いの関係であり、お気に入りのスタッフが自分の思う通りの仕事をしない場合は一切注意せず、仕事を間違った時は「どんまい」と言わんばかりに笑って済ませる。
お気に入りのスタッフが会社の車(しかも新しい車)のドアを事務所の窓のサッシにぶつけた時に「ふふふ、ぶつけているし…(笑)」と、とっても甘い反応。
気に入らないスタッフが同様のことをやったら「あんた会社の車傷つけたから弁償してよね!」の反応なのにね。。。
ダブルスタンダード
「私は正しい」「あいつバカじゃね?普通はあーやらねーよ!」という自称常識人。
しかし、言っている本人の行動はバカといっている対象とまるっきり同じと言うやつ。
もっと酷いのは、上記のような人を指して「ダブスタは許せない!」と正義感を見せつけながら同じことをやっている主任ケアマネ=管理者。
この主任ケアマネ(管理者)からこんな発言がありました。
管理者がダブスタと言っている相手にも同様の発言があるのですが、人の振り見て我が振り直せってば!
それ以来、他の職員が休みの日は極力ラインを送らないようにしてたのですが…
数日後経ち、管理者のお気に入りの主任ケアマネが担当していた利用者の家族から「お世話になりました」との菓子折りを頂いたんです。
管理者お気に入りの主任ケアマネは連休を取っていたので、管理者には報告をしたんです。
管理者お気に入りの主任ケアマネが連休から開けていただいたお菓子について話をしたら
って怒鳴りつけられましたね…
人の成長を妨げる
ケアマネの人材育成の取り組みを促進する役割のある主任ケアマネですが。。。
質問しない人は生き残れないとの価値観
ケアマネの仕事に従事して、仕事の内容が右も左も分からなく、質問することすらも分からないのに…
このセリフを放った主任ケアマネは所謂ダブスタです。
因みに「あたしはダブスタは絶対に許さない!」と言った主任ケアマネ(管理者)も同じセリフを言っています。
まず、このセリフが漏れるということは、そもそも後輩を育てなくないという本音が隠れているということ。
残業する奴、有給を取得出来ない奴は手の負け
仰る通りことだと思いますが、一度に次々と案件が入り、電話も頻繁にかかれば、支援経過の入力数も膨大になります。
定時ピッタリで帰れないと
少し帰りが遅れることを事前深刻すると
(この人のお気に入りのスタッフの持ち件数は20件ですが、毎日3時間の残業をしています)
忙しくて有給や夏休が取れなければ
…というか、どの発言もパワハラですよね?
独占欲が尋常ではない!
ケアマネの評価は件数を持っている人の方が良い印象があり、件数が少ない人はずるい人と見られがちです。(ずるいケアマネもいますが)
うちの主任ケアマネのうち、一人は事情があって件数を少な目の20件にしています。
何故なら、同居中の両親が高齢であり、介護をしなければならないからです。
家庭を第一にするために、敢えて件数を少なく設定し、日によってはリモートワークを導入する…というのが最初のお約束でした。
しかし、蓋を開けてみると…
本来半日勤務にも関わらず、夜の7時過ぎまで仕事をしていたり、通常だと毎日7時8時まで残業をする有様。
管理者は時間になったら早く帰るように言っているが。。。
そもそも20件で毎日2~3時間の残業って???
最初は余程大変な案件ばかり抱えていると思いきや、自分で自分の仕事を増やしているというのが見えてきたんです。
支援経過や会議の議事録の文章は無駄に長いし、支援経過を入力するときも、業務時間を短縮できるように定型文を設定しているのに、そこに更に文章を書き加えるという面倒なことをやっている件。
両親のことはどうなの?と聞かれると、親と一緒にいたくないから…
家出娘の逃げ場は会社ですか?
これって会社の私物化じゃね?
管理者はこの主任ケアマネがお気に入りだから、少しでも休ませたいという気持ちがあって「余計な仕事をやりすぎだ」と指摘をするんですよ。
そしたら筋違いの言い訳をだらだらと話すんです…
って言うか、「おうちに帰りたくない…」とダダをこねる小娘と動機は同じで、ただの言い訳じゃまいか!
バカ…って思わず溢してしまいますw
ある日、会社の上層部から件数が減ったことに対して厳しい指摘がありました。
その指摘を受けてから半年以上経っているにも関わらず、言われたことを根に持っているんです。
この人、表面上は明るくてほんわかしているようですが、実は陰険で繊細な一面も持っている人なんですよ。
こういう出来事があったがために、私が新規依頼の電話を受けて話のやり取りをすると、電話を取り上げ、相手とやり取りしながら「私でよければ行きましょうか?」と自分の利用者の獲得に必死なんです。
(私が新規を受け付けた時、この主任ケアマネと同じように「私で良ければ訪問しましょうか?」と対応していたら、当人は声を荒げました)
私だって件数少ないから、増やさなきゃ…と思っているんですけどね。
数日後、末期がんの方の新規依頼がありました。
その方の新規を受け入れ、この他に2名の新規を受け入れ、サービス事業者との連絡のやり取りをしながら話を進めている中、その主任ケアマネが「あなた、新規があって大変そうだから私が末期がんの人を担当しましょうか?」と。
忙しかったけど、「私…出来ない…無理…」という状況ではなかったし、こういう案件にも挑戦したい気持ちはあったので「私がやります!」と言って彼女には振りませんでした。
更に先月、一人新規の相談があったんです。
電話を受けたケアマネが「誰が担当しますか?」と聞いたので、私も主任ケアマネ(管理者のお気に入り)も「私がやります」と答えたんです。
やる気のある職場でいいじゃないですかぁって見えるかもしれませんが、これには女社会ならではの陰湿な裏事情があるのです。
この時の管理者のお気に入りが私に向かって放った言葉は…
かなりヒステリックに言われましたよ。
…というか、随分失礼な…って思いましたね。
お前なんかゴミ捨てやってりゃいいんだよ!に似たような吐きセリフ。
結局、私が担当することになったんです。
しかし、管理者お気に入りの主任ケアマネの利用者独占はこればかりではないんです。
この時、管理者お気に入りの主任ケアマネの利用者が5人施設入所になったため、利用者が15名に減ったのです。
こうなると、利用者を増やすために、管理者お気に入りの主任ケアマネに担当を振らないと危機一髪の状況となります。
この時、この管理者お気に入りの主任ケアマネの不審な動きに薄々と感づいたのです。
それは、新規利用者を獲得すると、次々に施設に入所させるという荒業です。
施設に入所すればサービスを終了となるので、自宅での介護は困難と周囲に吹聴させながら新規を獲得しては施設や医療療養型病院の入院に誘導します。
これには、管理者お気に入りの主任ケアマネの策略があるんです。
こうして新規を獲得しながら、自分の担当者が少ない状況を作れば、新規の依頼が入っても、他のケアマネに担当が振られなくなります。
他のケアマネが担当している利用者も、いずれ利用終了の時期が来ます。
つまり、他のケアマネの評価が下がるように、小癪な手段を使っているんです。
しかも、管理者の前では彼女は他の職員を褒めているので、管理者は彼女のこと神様のような人と信じ込んでいるんです。。。
特に新人ケアマネには色んなケースを体験させないと、その人の成長に繋がらないのですが、新規利用者を振らないように仕向けているということは、相手の成長を意図的に妨げていることになるのです。
本来であれば後輩ケアマネの育成にあたるはずの主任ケアマネが、後輩の成長を妨げているってさー、これって業務放棄ですよね。
アホな主任ケアマネは利用者とその家族を不幸にする
ダメなケアマネの特徴として、コミュニケーションが下手だの、話が一方的だの、レスポンスが悪いだの挙げられますが、主任ケアマネであろうと、かなり人格が歪んでいる人がいるのも事実です。
しかし、自分の地位や名誉のために、他のスタッフを犠牲にして自分勝手な仕事をしていれば、自然と周りの人間を不幸にします。
新規獲得した利用者を片っ端から施設に送り込み、他のケアマネに新規利用者を与える余地を失えば、事業所の担当件数が削減されるので、収入が自ずと減ります。
何でも利益に拘り過ぎるのも問題ですが、ある程度収益が安定するからこそ、必要に応じて物品の購入が出来るわけだし、収益が維持出来ていれば事業所の経営の安定にもなるんです。
これが、次々と利用者数が減ってしまえば、やがては事業所の運営が厳しくなり、最悪の場合は閉鎖となります。
それ以上にしわ寄せを受けているのが利用者やその家族ではないのでしょうか?
何故、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所に新規の依頼をするのでしょうか?
居宅介護支援事業所は、入所先の施設をあっせんする場ではないことは、ケアマネ所持者なら誰でも知っていることです。
利用を依頼するクライアント(家族等)は、本人の異変に慌てふためいてしまい、どうしたら良いのか迷っていることと思いますが、自宅での生活を続けてもらうために、地域包括支援センターに相談して、その依頼を居宅介護支援事業所にしているわけじゃあーりませんか?
施設入所希望であれば、地域包括支援センターは施設を紹介するはず。
介護保険法で謳っているように、住み慣れた地域で自身の残存機能を最大限に生かしながら生活することを支える在り方が本来の居宅介護支援事業所の役割ではないのでしょうか。
中には施設入所を考えなければならないケースもありますが、施設生活より在宅生活の方が、利用者へのケアは手厚くなり、残存機能を活かす機会にも繋がります。
入所生活を送ると、少ないスタッフで大勢の利用者を見ることになるので、放置されがちになります。
一方、在宅生活を出来る限り継続し、訪問介護や訪問看護を使えば、マンツーマンでサービスを受けられるし、終末期に訪問看護を利用して緊急時加算を取ると、その都度看護師が駆け付け、処置を施し、家族の不安の軽減を図るので、家族から直接助かったとの声を頂いたことがあります。
デイサービスに通えば、日中活動的に過ごせるし、イベントも盛大なので、生きる楽しみに繋がるんですよ。
もし、私が担当を引き受けた末期がんの方を、管理者お気に入りの主任ケアマネが私から取り上げて担当した場合、医療療養型病院に入院させて、サービス終了にさせていた可能性があるでしょう。
(この方は家族が常に介護に専念できるとは限らないので、終末期ケアを行っている有料老人ホームに入所してヘルパー、福祉用具貸与とともに、週2回デイサービスを利用していました。ケアプラン作成では出来る限り家族との時間を大切にすることに着目しました。家族は子供や孫のうち必ず誰かが訪問し、本人の体調が安定している時は自宅に帰る等して、残りの短い人生を出来る限り有意義に過ごしていました。因みに当人はお話が出来る方で認知機能の低下が見られていません。)
施設に入れられるだけでも、利用者本人からすると、勝手に入院させられたと勘違いする人もいます。
ましてや医療依存度が高く、医療療養型に入院となれば、ガチガチに医療を施され、本人からすれば病院に入院していることが明らかになります。
特に重症患者を抱えている医療療養型病院では寝たきりの方が多く、コミュニケーション力が残っている人からすると、話し相手が殆どいないので、毎日の生活が退屈になります。
入院すると、これまで認知機能が低下していなかった人でも、目の焦点が合わなく、認知症のような症状を示すことがあります。
担当が管理者お気に入りの主任ケアマネだったら、この末期がんの利用者の人生は、孤独の終末期を迎えていたかもしれません。
まとめ
介護業界の闇は本当に多いのですが、ブログや動画を見ると、共通している内容が多いと思います。
一般的に言われている介護業界の闇とは、全く違う視点から女社会のドロドロした事情が伺えたでしょう。
とにかくケアマネの質をの向上を図るために研修研修とは言ってますが。。。
何十時間もの更新研修に時間を費やしたところで、質が上がるのかとういうと、微妙に思います。(利権も絡んでいるようですが)
ケアマネを育てるはずの主任ケアマネがアホだと、ダメなケアマネを量産するだけだと思うのですが。
経験年数が云々というより、ケアマネ自身が本来の意味での自立した人間に成長する努力をし、この人なら安心というケアマネを目指すのが最終的には勝ち組となるのでしょう。