こんな言葉をかけられて、そんなの関係ねーって平然としてられる人もいれば…
自分のせいで、周りがストレスを抱えてしまっている…どうしよう!って悩む人もいるかと思います。
もし、あなたが後者であれば、自分のせいで全てがおかしくなっていると罪悪感に陥ることでしょう。
これには、心理的なトリックが仕掛けられているのです。
そのハラスメントの名称は?
このように、相手が貴方に罪悪感を植え付ける行為を、ガスライティングと言います。
ガスライティングとは、ガス灯を意味するのですが、なんでガス灯なのか?
これは、ガスライティングの映画に因んで名づけられたものであり、ストーリーの内容に起因しているからです。
ハラスメントというと、暴力を振るったり、大声で怒鳴り上げるといったあからさまなイメージがありますが、ガスライティングは、受けている本人は、ハラスメントをされている感覚よりも、自分に誤りがあるのではないかという思い込みが強く表れます。
心当たりはあるか?
ガスライティングによくある言動として次のものが挙げられます。
- 貴方のような人は、何処に行っても通用しない
- 貴方の判断は全てが間違っている
- 貴方のせいで周囲の人間関係が乱れている
- 貴方のせいで、あの人は著しく傷ついた
- 貴方のその行動が原因で、あの人は貴方を恨むようになった
- 貴方のやっていることは、世間一般から見たら、ハラワタが煮えくり返る程ムカつくことよ
- 貴方がいるせいで、周りが不幸になっているのよ
- 貴方の自己管理能力がないから、物事が滞るのよ
正直、言われてムカつくものばかりですよね?
こんなことを言われたら、自分に対してマイナスのイメージを持ってしまいます。
そう…
このガスライティングは、相手を貶めるための行為なんです。
このように言葉巧みに相手を陥れることから、ガスライティングの加害者は口弁に長けているという特徴があります。
非常に世渡りも上手く、日本でよくある「世間の常識」を遵守する「社会人としての鑑」のような存在。
仕事ぶりも有能です。
会社の上層部にとっては、会社のルールやしきたりを守る人間がかわいいもの。
その人間が職能に長けていては、非の打ちどころがありません。
なので、ガスライティングの加害者は、一目置かれる優れた存在のように映ります。
そのため、被害者は、尚更自分を責め立てることになります。
もし、このような口を叩かれ、無価値観に陥っているのであれば、貴方は相手の思うつぼとなるのです。
その陰湿な言葉に隠された加害者の心理とは
ガスライティングの加害者の発言は、一見正論のように映ります。
日本のサラリーマンの世界では、社会に適応している人が、立派な大人であることが浸透されていますからね。
なので、ガスライティングの加害者は、大人の考えを持った素晴らしい人だと、世間一般では言われています。
そんな人に目の敵にされたら、自信喪失してしまいますし、その言葉の内容も、酷く貶めるものなので、言われる側としては、出勤するのが嫌になるでしょう。
ところが。。。
加害者の心理は、至って稚拙なものなんです。
それは…
その真相には、個人差があるので、一概には言い切れない部分があります。
例えば…
自分を良く見せたいために、自分と合わない人間を蹴落として、劣った人間であることを周囲に印象操作して、我が身の保身に走るという行為です。
ちょっとばっかり、何処かのカスメガネのようですが。。。
また、日本人は同調圧力に弱い人が多く、社会的要求に固執している傾向が強いかと思います。
日本の雇用形態というと、企業に正社員として所属するのが、一番の身の安全だし、自分の生活や身分を守るためにも、何等かの形で退職に追い込まれることに、恐怖感があるでしょう。
特に、お局タイプに見られるのが、自分が長年所属していた企業を私物化し、この企業の方針は我がルールとなっているケースです。
企業の基幹がお局の私情で動いているので、お局にとっては、その場は大変居心地の良いものなのです。
そこに少しでも価値観の違う人が入ってくれば、場の空気が少し変わります。
人間って、誰もが意思を持っているものなので、そのお局の操り人形になっていることがおかしいことなんです。
しかし、お局は至ってエゴイストなので、お局の意に反する人間がいると、当人は自分の身を脅かされると思い相手を攻撃します。
その攻撃手段の一つとしてガスライティングを用い、相手は間違っているという考えを植え付けさせ、自分の思い通りに動かすか、またはその場から追放を図ろうとします。
加害者であるお局には、非常に強い支配力がありますので…
相手の尊厳を著しく傷つける一種のマインドコントロール
若者がサラリーマンとして働くことを社畜と呼ぶのも、一理あるかなぁと思います。
また、あるインフルエンサーは、会社に就職することは宗教団体に入信するようなものと話していたことがありました。
これには共感できるものがあります。
ガスライティングの動機は、至って稚拙であることを先述しました。
この心無い言葉を聞いて…
もし、あなたがそう思ってしまったのなら、相手の思うつぼになってしまうのです。
人によっては…
って追い打ちをかける人もいますが、これは、メンタルが弱いとか、ネガティブな性格だからとか、そんなことは関係ないのです。
この言葉を聞いて、貴方がスルー出来ているのなら、親からしっかり愛情を受けてきた証であり、貴方自身の意識の奥で「私は守られている」ことが定着しています。
所謂、大切に育てられてきたからこそ培われたスルー力なんです。
一方、これにまともに反論してカウンターを食らわせる人間もいますが、これはサイコパスだったり、相手と同じ土俵に上がる未熟な人間だったりします。
或いは、反発出来ず、長いものに巻かれるのであれば、自分の身を守ることが出来るでしょう。
しかし、この言葉に不快な思いをしながらも、反発を感じる人もいます。
反発すれば、更に激しく攻撃を受けてしまう…
その結果、自信を喪失し、堕ちてしまう…
実は、これこそが、ガスライティングの加害者の意図なのです。
ガスライティングの加害者には、常に自分が正しいという頭があります。
それなので、自分の意にそぐわない人は敵と見なし、自分の目の前から追放を図ろうとします。
企業社会の中では、尚更です。
このような人が企業で幅を利かせていると、ガスライティングの加害者であるお局は、自分に合わない人間を精神的に追い詰めることを行い、退職者を続出させます。
これは、立派な攻撃であり、虐待やハラスメントの一種なのです。
カルト宗教におけるガスライティング
ガスライティングの手法は、カルト宗教が信者から大金を搾取するための手段としても悪用されます。
- おまえの先祖に、業を煮やした者がいる。子孫であるおまえはそれを償わなければならない
- サタンの血統を引き継いでいる限り、貴方は常にサタンの苦しみを味わうことになる
- 今のおまえのままでは、これからもっと不幸な出来事になり、身体に障害を持つほどの重大な事故に遭遇するぞ
このように恐怖心を煽り、恐怖心を煽られた本人は絶望感に陥ります。
絶望や恐怖の感情に加えて、罪の意識を持たせるために、あらゆる手段で洗脳します。
当該宗教の儀式に何十万もの大金を払わないと、このような恐怖から解放することが出来ないという心境に追い込まれ、自らお金を払う状況に追い込まれます。
特に、悪質な宗教団体ほど、宗教であることを隠して勧誘します。
それは、人が幸せになりたいという心理を悪用してのもの。
生きることは苦痛を伴なうものなんです。
その苦労があってこそ、成長に繋がり、生きる目的とは自身の成長のため。
「運気が上がる」という美味しい言葉には、見えない魔の手が潜んでいることが少なくないのです。
もし、遭遇したら、誰かに相談すればよいの?
これは、どちらとも言えません。
もし、あなたに非がなかったとして、第三者に相談を持ち掛けてみたところ、加害者と違った視点で見てくれているのであれば、相談の甲斐があることでしょう。
自分をよく理解してくれている人や、親見になって相談に乗ってくれる人に相談を持ち掛けるのも、ガスライティングによる心の歪みに気づくきっかけになります。
しかし、相手によっては、追い打ちをかけられることもあります。
ところが、それよりももっと問題解決のカギを解く人物がいるのです。
それは、あなた自身です。
何故?って思うかもしれませんが…
この出来事は、自分の深層心理が生み出したものなんです。
出来事とは言うものの、ひょとしたら、記憶にない意識に切り刻まれた出来事が関わっている可能性があるでしょう。
三つ子の魂百までもというように、幼少期の出来事というのは、その後の人生に大きく影響を与えます。
例えば、兄弟喧嘩が著しい環境で育ち、親に助けを求めたらなだめられた…ということがあった場合、その子は自分を責める人間に育ってしまいます。
また、物を壊したり、紛失したりすると、「あんたがだらしないからこのようなことになるのよ!」と責めたり、友達とのトラブルに遭遇すると「あなたの性格に問題があるからよ!」と責めると、自分を責めるようになります。
その積み重ねがダークサイドを作り出し、その心の闇が貴方を否定する人間を引き寄せてしまいます。
このガスライティングに遭遇することにより、次々と責められ、更に自身を傷つける悪循環に陥ります。
でも、これを自分で乗り越えるには、どうすれば良いのだろうか?
これは、自分のモヤモヤした感情に直接向き合うことです。
自分のネガティブな部分に心を向けていると、「~しなければならない」という感情を感じ取れるかと思います。
そう、この自縛プレイが、自分を捻じ曲げる方向に追い込んでしまっているのです。
これが、思わしくない現象を引き起こし…
- 貴方のような人は、何処に行っても通用しない
- 貴方の判断は全てが間違っている
- 貴方のせいで周囲の人間関係が乱れている
- 貴方のせいで、あの人は著しく傷ついた
- 貴方のその行動が原因で、あの人は貴方を恨むようになった
- 貴方のやっていることは、世間一般から見たら、ハラワタが煮えくり返る程ムカつくことよ
- 貴方がいるせいで、周りが不幸になっているのよ
- 貴方の自己管理能力がないから、物事が滞るのよ
こんな発言をする人を引き寄せてしまいます。
だからと言って、退職してその場を逃げれば解決するものでもないんです。
こんな時こそ、自分を許すのです。
自分を縛り付けている心の鎖を解き、心を楽にします。
もっと大らかに生きて良い!
私は自分のルールで生きる!
不思議と、自分を肯定(解放)することで、このような嫌な人間は自然と離れていきます。
まとめ
あなたのせいで、周りの関係が劣悪になっている…
一見、あなたに罪があるかのように思わせる言動とは?
その言動を発している本人は、ただの独裁者にしか過ぎません。
いい年こいている人も少なくありません。
マインドコントロールは、いかなる場でも行われています。
自分を解放することは、道を切り開くきっかけとなりますし、身も心も健康になるための道しるべにもなるのです。
身も心も健康だからこそ、人生が豊になれるものですから。